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今回のアルバム「東京ポルノ」に演奏や映像で参加してくださったメンバーからのコメントです。
この一年でできた曲を録音しました。それは身震いするくらいの新鮮なドキュメンタリーな気持ちを一つのアルバムにしたかったから。
よくある音楽と違うのは、あたし自身が人のために曲を書いてないこと。
楽しませたいとか、救いたいとか、感動させたい気持ちなんてない。
ただ、こんな想いをしている人間がいるという事実を曲にしていること。
誰かの痛みと自分の痛みがひとつになれたらそれだけで幸いです。
そんな自己満足の強い音楽家と名乗るこのような私に、今回も素晴らしいメンバーが参加してくれたことで一枚のCDが出来ました。
アルバムを作るたび、苦しくなって辞めたくなります。もうイヤだと思います。
それくらいあたしにとっての醜い浄化のようなものが音楽です。遺品としても、誇りに思えるCDができました。
ただただ、聴いてほしいです。
(さめざめ 笛田サオリ)
前回に引き続きギター弾かせて頂いた上に、なんと今回は4曲のアレンジをさせて頂きました。
さめざめの元々持っている世界観と東京ポルノというコンセプトがある中でアレンジをさせて頂けたのは嬉しい反面、中々困難続きでした笑
その甲斐あってか、今までのさめざめとはちょっと違う一面が出たと思います。
ちょっとアダルトでお洒落なさめざめ。
是非気に入ってもらえたら嬉しいです。
(Guitar ナカオソウ)
さめざめの新音源「東京ポルノ」。
今までとは一味二味違う、さめざめサウンド。
ギターのソウさんが主導になって出来上がったアレンジは新しさの中に懐かしさが光る絶妙なニオイがするものになってます。
是非みなさん聴いてください。
(Base HIRUMAN)
尊敬し敬愛するさめざめの世界観。その可能性をもっともっと豊かに、そして鋭く表現出来るように努めました!
録音した曲の中で、個人的に1番印象的だったのは「悪」です。
もう、感情むき出しです。凄いです。胸がギュッてなります。。。
笛田さんに引っ張られるように、我々楽器隊もそりゃもう全部むき出しです。とても不思議な感覚でした。
歌が終わるところで飛ばさずに、是非我々楽器隊の荒ぶりも聞いていただけたらなと思います。
笑 どうか、よしなに、、、。
(Drum ナガシマ タカト)
発売おめでとうございます!!
音源参加は2回目ですが、今回はソウさんのアレンジが加わり、また今までとは違ったさめざめサウンドになってかっこいいです!!ぜひ聞いてください!!
(Keyboad はらかなこ)
東京。まるでネオンみたいにきらきらと夢が詰まった響きのみが肥大化した灰色の街。
そこに蜘蛛の巣の如く張り巡らされた地下鉄で、痛みを伴う記憶がただするりするりと真っ黒の車窓に過る。
疲れた私に重なって、かつての私が現れる。成仏できない過去が悪の狂気を振り撒いて駆け回っている。
主観がどこにあるのかも見失った、既にどうにもならないそれらを見つめ、淡々とその形をなぞって慈しむ。
そんな密かな自慰行為、もしくは自傷行為。東京ポルノはそれをより鮮やかなものにしてくれる。
さめざめにしかできない痛みの共存。そうしてこの街に、自分に、誰かに、何かを求めて生きていく。
東京の真ん中、ひとり恍惚と踊っている。
あたしはあたししかいないんだから。
(Design 福井伸実)
新宿ドキュメンタリーのMVの制作を担当させていただきました。
ドキュメンタリー=ノンフィクションなのかなと思ってたのですが、よくよく考えたら
本人にとっては紛れもないドキュメンタリーだったとしても、
そのドキュメンタリーに関わっていた人から見たら「全くのフィクションじゃないか」と思われることもあるんじゃないかと思って。
実際は事実の他に感情とか思い込みとか様々な要素が加えられて、ある人から見たら紛れもないリアルでもそれはある人から見たらリアルじゃないような。
そんなひとりひとりが抱えるそれぞれのドキュメンタリーを、現実のような現実じゃないような不思議な感覚で捉えられたらなぁと思い今回のMVにプロジェクターを使用してみました!
今回のコンセプトアルバムは、まずさおりさんの声がいつもより違う雰囲気で何だかエロかったです。
車で聴いたのですが夜のドライブに合う合う!ところがどっこい最後の曲になるとぞわわわわわと鳥肌が立ち、運転に集中できなくなるので要注意!一度お家でじっくり聴いてから車で聴くことをオススメします。
また進化した新しいさめざめに出会うことが出来て嬉しかったし、単純にわくわくしました。
ぜひ沢山の方に新しいさめざめを体感して欲しいと思いました!リリースおめでとうございます!ひゃっほー!
(「新宿ドキュメンタリー」MV監督 戸田らら美)
今回初めて「さめざめ作品」に関われてとても嬉しいです。
『東京午前3時』はポップだけど淡々としていて、大人なちょいダークちょいエロを表現したいと思いMVを撮りました。
「玄関で寝転ぶ、食べる」「夜の公園を歩き回る、ベンチにのぼる」など日常に近い非日常を描いています。
何度もループして聴きたくなる一曲ですね。
この曲を聴きながら独りの夜にさおりさんの姿を思い浮かべて、夜の街を歩いてみてほしいです。
(「東京午前3時」MV監督 オモイメグラス 祐)
このアー写は、新宿歌舞伎町で撮影しました。
実は初めての外撮影だったのですが、たくさんの人と喧騒の中さおりちゃんの集中力は素晴らしく、その表情に吸い込まれそうでした。
東京でカラスのように生き抜く女性が表現できたのではと思います。
(Photo 木下ひろこ)
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